合宿のアイデアをゼロから形に/花まる学習会 芝田 恵美

2024/09/04

アイデアが形になって、子どもたちが喜んでくれる姿が嬉しい。
私たち大人が全力で遊びきる姿勢が大切。
 

PROFILE

芝田 恵美

2012年4月新卒入社

福岡大学出身
花まる学習会スタッフ
合宿企画、アルバイトや新卒の面接などを担当

英進館の活気ある雰囲気と教育の魅力に惹かれて入社

花まる学習会が立ち上がった年に新卒入社して以来、10年以上花まるで働いています。

就活では最初から教育業界に絞っていたわけではなく、「自分に何が向いているのか」を知るために、さまざまな業界の説明会に参加していました。

英進館は九州の有名企業として名前を知っていましたが、説明会に行ってみて、社内の活気のある雰囲気と生徒への激励会のドキュメンタリー映像に感動したことから興味を持ちました。
そして、「人は人によってしか動かされない」という筒井社長のメッセージから教育の仕事に魅力を感じ、入社を決意しました。

現在の英進館は希望の職種を選んで応募する形ですが、当時は入社後に新入社員の配属先が決まるシステムでした。私は事務職を希望していたので、花まる学習会に配属が決まった時は驚きと戸惑いもありました。しかし、子ども達の成長していく姿を間近で見ていく内に、今では「ここでよかった!」と自分に合った部署に巡り会えたことに感謝しています。

英進館の花まる学習会の理念は、「メシが食える大人」を育てること。子どもたちの将来の自立がゴールです。年長さんから小学校3年生までを対象に、学ぶ楽しさを実感し、意欲・思考力・自己肯定感を高める授業を行っています。
子どもたち一人ひとりの長所や成長にスポットを当てて褒めることで、「勉強って楽しい!」「自分ならできる!」と達成感や自信を育み、子どもの意欲を引き出せるようにサポートしています。

『生きる力』を育てる野外体験

花まる学習会合宿の様子

花まる学習会は「メシが食える大人」の育成のため、「国語力」「思考力」「野外体験」を3本柱にしています。「野外体験」はそのひとつとして、英進館の花まる学習会の立ち上げ当初から続く、特に力を入れているイベントです。
花まるグループの野外体験は、バカンスでもツアーでもない、「生きる力」を育むスクールです。
大自然での異学年交流・遊びのなかで、簡単には折れないたくましい心や、相手を思いやる優しい心などの「生きる力」を育みます。
合宿は、春夏秋冬の年間を通して季節ごとに実施しています。
過去の例では、春なら桜を見ながらハイキングをしたり、漁師体験やエビ釣り、カヤックなどをしたりしました。
夏期合宿は海や川で遊ぶことが多いです。秋は収穫体験や釣り、キャンプ。冬は雪遊びやスキーなど、自然を感じられるプログラムを企画します。

「非日常」の経験が子どもたちを成長させる

花まる学習会夏期合宿の様子

合宿の醍醐味はなんといっても「非日常」の体験です。多感な子どもの時期にさまざまな「実体験」を積むことが将来の生きる力につながります。
例えば、親元を離れる経験は、子どもたちをたくましく成長させます。初めて参加する子の中には、出発するときに寂しくて泣いてしまう子もいます。

そんなときにお家の方はとても心配そうな顔をされますが、自信を持って「大丈夫!お預かりします!」と笑顔で言い切ることができるのは、親元を離れた環境でたくましく成長した子を数えきれないほど見てきたからです。
お別れのときに泣いていた子も、バスが出発すればすぐにケロッとして、「あれはウソ泣きだよ」なんて強がりを言うことも。子どもばかりで過ごす合宿ではカッコ悪いところは見せられない、という意識が働くため、普段は大人に頼って自分でできないことにも積極的に挑戦していきます。
家では末っ子でお世話されてばかりの子が、異学年が集まる合宿で初めて年下の子どもたちと接して、とてもよく面倒を見てくれるということもあります。また、食べ物の好き嫌いがあったけれど、合宿をきっかけに食べられるようになる子もいます。

前回の春合宿では、土から出てくるマテガイをとって、酒蒸しにしてみんなで食べました。普段は魚介類を受け付けないお子さんも、「自分でとったから食べてみようかな」と挑戦し、食べ始めたら止まらなくなっていました。
自らの力で手に入れた食材を口にして、「美味しい!」と感じること。命に感謝すること。これこそまさに食育だと思っています。
さまざまな「非日常」の経験を通して、殻を破って成長していきます。さらに、合宿での成長を保護者の方にお伝えするととても喜んでくださり、そのことを褒められた子はさらなる自信につながるという良い循環が生まれています。
野外体験から帰った後の日常生活でも、「合宿でできた経験があるからやってみよう!」とチャレンジするきっかけになっていると聞くと、嬉しいですね。

新しいプログラムをゼロから創り上げる合宿企画

花まる学習会ホタル合宿の様子

企画の流れは、花まるスタッフの企画担当者がアイデアを練り、旅行会社や現地スタッフの方々に相談しながら形にしていきます。
プログラムは、いつも同じではなく、子どもたちを飽きさせないように、毎回新しいプランをゼロから創り上げます。自然体験をベースに、より子どもたちが成長・感動できる内容を求めて、アイディアを出し合っています。
ゼロの状態から起こしたアイデアを実現するために調整や交渉を重ねるので、一つの合宿を企画・運営するのは想像以上にパワーが必要です。さまざまなアクシデントを乗り越えながらも、子どもたちに「来てよかった!」「次も参加したいな!」とポジティブな感想をもらえると、こだわってよかったなと達成感があります。
今後の合宿では、よりチャレンジングなプログラムを企画してみたいです!例えば、ダイナミック な絶景や自然の圧倒的な力強さを体感できるような場所に連れて行ってあげたいです。
花まる学習会の合宿のテーマは「非日常」なので、普段の生活ではなかなか体験できないようなことも入れたいと考えています。
以前、長崎県の平戸でいかだを作って川を渡るプログラムを実施したことがあります。チームでトライ&エラーを繰り返しながら一つのものを完成させるのは感慨深い経験ですし、みんなでいかだにしがみつきながら「ギリギリ浮いてるよ!」と声をかけあうのも楽しかったので、他にもみんなで一から何かを創り上げる企画もやってみたいです。
花まる学習会の野外体験では、安全に配慮しながら大自然ならではのチャレンジングな遊びを提案していきたいと思っています。

刺激を受けながら学びと成長を重ねられる職場

花まる学習会夏期合宿の様子

目指している姿は、花まる学習会の理念でもある「子どもたちから見て魅力的な大人」「メシが食える大人」です。
といっても、実際には私が子どもたちから教えてもらうことが多いんですよね。子どもたちと関わる中で、自分自身も日々学び、精進していきたいです。
子どもたちに合宿を楽しんでもらうために、私たち大人が全力で楽しむ姿勢を大切にしています。私たちが恥ずかしがったり萎縮したりすると、子どもたちにも伝わってしまうからです。自分から先陣を切って海に飛び込んだり、お手本を見せたりしながら子どもたちを巻き込んでいきます。
花まるスタッフは、どんなことも前向きに楽しめる方にぴったりの仕事です。実は私たちも、初めてのチャレンジには内心ビクビクしています。それでも、虫に触るのも海に飛び込むのも、一つずつクリアする度に経験値が上がっていきます。常に刺激を受けながら、日々学びと成長を重ねられる職場ですね。
どんな業界や職種でも、働くうえで大変なことは必ずあると思います。もちろん、英進館の花まる学習会での仕事も楽しいことばかりではありません。
それでも、大変さが吹き飛ぶような感動や喜びに出会えるのが教育の仕事の魅力です。ぜひ、私たちと一緒に頑張りましょう!


▼花まる学習会のスタッフとして活躍中の、狩野さんと江上さんのインタビューもぜひご覧ください!
     
 
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