一人ひとりの“伸びしろ”に寄り添いたい/英語教師 佐々木 瞳

2025/07/05

「先生」という仕事は、挫折の経験も価値になる。
どんな人も胸を張って英進館に来てほしい。

PROFILE

一人ひとりの“伸びしろ”に寄り添いたい/英語教師 佐々木 瞳

佐々木 瞳

2024年4月新卒入社

広島大学大学院出身
英語教師

自分が英進館で培った知識を生徒たちに還元したい

中学生の頃から、教育業界で働きたいという思いがありました。大学時代には英進館で塾講師のアルバイトを経験し、教員免許取得のため教育実習にも参加しました。その中で、公教育よりも私教育のほうが自分には合っていると感じ、塾講師を志すようになりました。

就職活動中、ふと目に留まったのが、英語科の先輩が紹介されているインタビュー記事でした。その言葉に、自分が目指す将来像が重なり、先生として働くリアルなイメージが鮮明になっていったのを覚えています。

英進館には圧倒的な実績があり、教材やテストのクオリティも非常に高い。その環境で自分もさらに成長できると感じたこと、そして福岡・九州の子どもたちに自分の知識と経験を還元したいという想いが、入社の決め手でした。

授業に集中したいから、学校ではなく塾講師を選んだ

小さい頃から塾に通っていたこともあり、塾の先生に憧れを抱いていました。特に英語が好きだったため、それを仕事にできたら素敵だなと思ったのが最初のきっかけです。

年下の子と関わることも好きだったので、自然と「英語を活かして先生になる」という道を選ぶようになりました。学校の教員という選択肢もありましたが、部活動など授業以外の業務が多い印象があり、「授業に集中したい」という想いから塾講師を選びました。

英進館を選んだ理由の一つは、学力に応じてクラス分けがあり、全体に対して効果的な授業を展開しやすい点です。英語を専門的に教えられる環境も魅力で、英語だけに集中できるのは大手塾ならではのメリットだと感じています。

クラス分けがあるからこそ生徒も自分も成長できる

英語を教えること自体は想像通りで、自分の得意分野を活かせると感じました。学力が近い生徒たちが集まるクラスでは、互いに刺激し合いながら自然とモチベーションが高まり、教えやすい雰囲気が生まれます。

ただ、すべてが順調だったわけではありません。下位クラスを担当した際には、勉強習慣が身についていない生徒が多かったこともあり、「伴走型」の指導が求められました。
特に、成績が下がってモチベーションを失いつつある生徒への対応には悩みました。「辞めたい」と口にする生徒もいて、保護者の方と何度も面談を重ねることもありました。

「◯月までに成績を戻して上のクラスに戻ろう。戻れなければ塾を辞めよう」とあえて期限を決めて目標を立て、二人三脚で取り組んだ結果、無事クラスアップをはたした生徒がいたときは本当に嬉しかったです。
中にはモチベーションが戻らず退塾してしまった生徒もいました。その子が「将来先生になりたい」と言っていたこともあり、今でも「あの時もっとできることがあったのでは」と思い出すことがあります。

入社したばかりで試行錯誤の連続でしたが、今思えば“高校受験の後の人生”をイメージさせる声かけがもっとできていれば…と反省しています。生徒には、「受験の先にある長い人生」を見据えてほしいと願っています。

受験が終わったあともご縁が続くことが嬉しい

去年、初めて中学3年生の受験生を送り出しました。
その中の一人、私のクラスではなかった生徒が、よく質問に来てくれていました。授業がすべて英語で行われる、国際的な高校を志望している生徒でした。

彼女は英語力が本当に高く、数学の証明問題を英語で解けるレベルです。その生徒と私は、日常生活でもずっと英語で会話をして、英語力を鍛えていました。
でも、受験直前の10月に英検準1級に落ちてしまって…そのとき悔しさから涙を流しており、私も胸が締め付けられました。
「ここで腐っちゃだめだよ」と励まして、一緒に最後まで走り抜けました。結果、無事に受験に合格しました!報告に来たときに喜んで飛びついてきてくれて、私に感謝の手紙をくれて…その瞬間は、今でも忘れられません。

受験が終わり、塾を卒業してかなりの時間が経過していたにもかかわらず、わざわざ「英検準1級に合格した」と報告に来てくれたのも嬉しかったですね。
いまはその生徒の妹さんが英進館に通っているので、もしかしたら数年後には再会できるかもしれません。英進館はいろいろな縁があると感じますね。

受験だけでなくその先の人生もイメージしてほしい

「なんで宿題やってこなかったの!」と感情的に怒るのではなく、小学生でも中学生でも、まずは「どうしたの?」と冷静に声をかけることを大切にしています。
特に学力が低めの生徒は、過去に何度も怒られてきた経験があり、ただ叱るだけでは響かないケースも少なくありません。適切なアドバイスを送ることによって、自分自身で「なぜできなかったのか」を振り返り改善する力を育ててほしいと思っています。

これをやったら1回でアウトだよ、というルールを決めて、あらかじめクラス全体に共有しています。たとえば、ドアを乱暴に閉める、先生が話しているときにおしゃべりをするなど、他人に迷惑をかける行動については、はっきりと注意します。

英進館は、成績を上げるだけでなく、その先にある社会人としての在り方まで見据えた指導をしています。私自身も「筋を通す」ことを大切にしており、「社会人としてこの言動はどうか」という観点から、生徒を叱るべきかどうか判断しています。
時には厳しい言葉をかけることもありますが、日頃から信頼関係が築けていれば、しっかりと想いは伝わると信じています。

先輩方が相談しやすい環境を作ってくれた

とにかく、環境に恵まれた1年でした。先輩たちが「わからないことはすぐに聞いていいんだよ」と言ってくれたおかげで、孤独を感じることはなかったです。
私はもともと「相談せずに迷惑をかけるのが嫌」なタイプなので、困ったらすぐに聞くようにしていて、先輩たちも本当に丁寧に応えてくださいます。
相談を受けてくれた先輩は「聞いてくれてありがとう」「いいポイントを押さえた質問だね」など返してくれるので、より気持ちよく聞きやすいですね。

同期と仲が良くて、定期的に連絡を取り合っています。入社当初同じ校舎に配属された同期とは、今は異動でそれぞれ違う校舎にいますが、定期的にご飯に行ったりしてお互いに刺激をもらっています。
私は浪人経験があり、かつ大学院まで行っているため、同期よりも7歳ほど年上です。でも、年齢差を感じることはほとんどなく、「あ、そういえば年上だったっけ(笑)」とよく言われます。みんなフラットに付き合ってくれて感謝しています。

休日は友人との時間も一人時間も満喫している

趣味はたくさんあります! 最近はジムで筋トレしています。体調を崩しやすかったので、就職前に体力づくりのために始めたのがきっかけですが、今ではストレス発散の時間にもなっています。体調もすっかり良くなりました。

カメラも好きです。昔、英語の先生からトイカメラをもらって以来、紅葉の撮影などを目的とした日帰り旅行にも行くようになりました。また、留学時代の海外の友人とも、今でもビデオ通話でつながっており、趣味は多岐に亘っていると思います。

基本的に誰かとコミュニケーションをとるのが好きですが、自分だけの時間も大事にしていますね。バランスのとれた過ごし方ができていると思います。

「先生」という仕事は、挫折の経験さえも価値になる

英進館は、自分らしくいられる職場です。
これから入社を考えている方にお伝えしたいのは、面接のときはありのままの自分でいてほしいということです。自分らしさを褒めてくれる会社なので、正直に成功体験も挫折体験も胸を張って全部伝えてほしいですね。

それぞれが違う道を経てここにいるからこそ、自分の経験が強みになると思います。浪人や中途採用などで年齢差を気にしている人がいても、気にしなくて大丈夫です。
遠回りして入社のタイミングが遅くなっても、それはそれで自分だけの強みになります。塾の先生という仕事は、仮に自分が浪人したことでさえも生徒へ話せる経験値になるというメリットがあります。

私はもともと勉強が嫌いではなく、コツコツと継続するのが得意だったので、入社までの長い期間を乗り切れました。それだけでなく、浪人時代に通っていた塾の先生に励まされたのも大きいです。

できないことができるようになることを楽しんで、今できていないことは「伸びしろ」と捉える。そのポジティブな思考は、自分の浪人時代を救ってくれました。生徒にも「次のチャンスにできるようになればいいんだよ」と伝えるようにしています。

「神レベル」な英進館の教材作成にも関わっていきたい

英語教育にもっと深く関わっていきたいという想いは、入社してからもまったく変わっていません。今は授業や面談にやりがいを感じていますが、いずれは教材やテスト作成などにも関わっていきたいです。英進館の教材は「神レベル」と言っていいくらい素晴らしいので、そこに自分の経験を活かせたら嬉しいですね。

最近、映像授業のために、生徒がいない状態で授業をして動画を撮影する機会がありました。ライブ授業ともまた違った難しさがありますね。どんな形であれ、生徒の学びに貢献できるようチャレンジしたいと思っています。

先生だって常に勉強しているんだ」という姿を見せることが、生徒のやる気にもつながると信じています。
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