自分に合った授業スタイルを見つけて/英語教師 寺師 奈里
2025/04/30
偉大な先輩と自分を比べて落ち込むことも。
焦らず“自分らしい授業”を見つけることが大切。
PROFILE

寺師 奈里
2008年4月新卒入社
下関市立大学
英語教師
説明会での社長の熱意を感じて入社を決意
塾でアルバイトをしていたので、就職しても「教える仕事」がしたいという想いがあり、塾講師に絞って就活をしていました。
実は、いろいろな塾の選考を受けたあと、最後に英進館に応募したんです。バイト先の先生に「塾講師を目指すのなら、知名度が高い英進館は受けておいたほうがいい」と背中を押され、英進館の説明会に参加しました。
説明会で筒井社長がお話しされている姿を見て、一気に英進館が第一志望になりました。人間としての魅力と熱意に一瞬で惹き込まれたんです。
まるで自分が授業を受けてやる気を引き出される生徒のように、社長のパッションが伝わりました。
他の塾からも内定をいただいていましたが、迷うことなく英進館を選びました。
自信がなくても、知識と経験は努力で積み上げられる

メイン教科は英語で、小学生・中学生の国語も少し担当しています。
入社したばかりの頃は、他の先生たちと自分を比べて落ち込むことが多かったです。
塾でのアルバイト経験こそありましたが、自分自身は高校・大学と推薦入学で真剣に受験勉強をしてこなかったこともあり、知識が足りないと感じるばかりでした。
もともとそれほど勉強ができる優等生タイプではありません。場違いなところに来ちゃったかもしれない、他の先生と比べて何もできない、みんな頭が良くて自分とは全然違うな…などと考えていました。とはいえ、生徒に迷惑をかけるわけにはいきません。
そこで「知識は自分で何とかするしかない。」という強い気持ちで、予習に力を入れました。どうしてもわからないことは先輩に教えていただき、授業に活かしました。
授業だけでなく他の仕事においても、少しでも疑問に思ったことはすぐに尋ねるようにしたところ、先生方から暖かいサポートをいただけるようになりました。
最初の頃はなかなか思うように自分から質問できませんでしたが、比較的自分の年齢に近い先生方から「大丈夫?」「何か分からないことない?」などとたくさん声をかけてもらうことによって、徐々に積極性を身につけることができました。
今では後輩も増え、私自身が教える立場となることが多々あります。その際意識しているのは、「その人のキャラクター」です。
頻繁に声をかけたほうがいいタイプ、一歩下がって見守ったほうがいいタイプと、本当に千差万別ですので、それぞれのキャラクターを見極めて指導するように心がけています。
自分に合った授業スタイルを見つけることが大切
生徒が楽しめる授業には、2つのパターンがあると思っています。
1つ目は、「カリスマ性があって冒頭から生徒を惹きつけるような授業」。2つ目は、「成績を上げること・結果を残すことに重きをおき、理解が深まることによって楽しさを感じてもらえる授業」です。
私は後者を意識して、「授業がわかるから楽しい。もっとわかるようになりたい」と生徒に感じてもらえるように心がけています。
英進館には、個性豊かで、存在そのもので生徒を魅了する先生がたくさんおられます。そういう方は、前者の授業がぴったりです。
自分はそういうタイプではないからこそ、「小ネタ」や「興味を引く話」の準備に全力を注いでいます!
自らの話術のみで爆笑を起こせるような、文字通り面白い授業をしてくれる先生方は多数おられますので、うまくバランスが取れていると思います。
「自分は自分らしく」という考えができるようになったのは、研修中にさまざまな授業の見学をさせてもらったおかげです。
爆笑を巻き起こす授業を見て「自分には向いていないかも」と思い、方向性を変えました。最初は、どのような授業スタイルが自分に合うかわからないと思うので、誰かを(モデルにして)真似するところから始めるのがいいと思います。
先生によっては普段と授業のキャラクターが180度違う方もおられます。さまざまな授業を見て、自分に合うスタイルを少しずつ見つけていくのがおすすめです。
短期間で人が変わる瞬間を目の当たりにできる

生徒一人ひとりにドラマがあり、どれも忘れがたいものばかりです。なかでも印象に残っているのは、以前担当していたとある中学3年生の男子生徒です。
その生徒はもともと勉強が得意とは言えず、受験まで残り半年を切った、中学3年生の部活が終わった時期に入塾しました。スタート時期の成績順位は平均よりもかなり下のほうでした。
そんな彼が変わったのが、4泊5日の冬季合宿です。ひたすら勉強に集中する環境の中で、彼は何かのスイッチが入ったように、毎朝6時に起床し、授業に、自習に、質問に積極的に取り組んでいました。
しかし、頑張りに成績が追い付かず、初めて「こんなに頑張ったのに結果が出なくて悔しい」と涙を流したんです。そんな彼を見て、思わず私も泣いてしまいました。
人が短期間で変化する瞬間を目の当たりにしましたね。
鹿児島は部活動が盛んなので、引退後に入塾する中学3年生も少なくありません。
短期決戦に必要とされる集中力などの「勉強用の体力」、まずはこれを身につけてもらうよう心がけています。
合格発表は1年で最大の「ありがとう」をいただける日
毎年の合格発表は、1年で一番「ありがとう」をいただける日です。生徒だけでなく、保護者さまからもお礼を言っていただけます。
もちろん、普段の授業や質問対応などでも生徒から「ありがとう」と言ってもらえる機会はありますが、合格発表はやはり特別ですね。
合格発表は何回経験してもいつも緊張します。
年によって入試の倍率は違います。全員合格でない限り、
塾の教師という立場上、結果に向き合うことは宿命です。目標を持って入塾して、しっかり勉強して成長しようとする生徒たちを見ていると、(しんどいときもありますが)この仕事をやっていてよかったと思いますね。
通信型のスタイルや個別指導、家庭教師など、昨今の勉強方法はさまざまです。さらに塾の中でもたくさんの選択肢があります。
その中でも英進館を選んでくれているのだから、絶対に「英進館で良かった」と思っていただくことが我々の使命であり責任です。
趣味は音楽ライブ。プライベートの予定が立てやすい!
趣味は音楽で、ライブに行くのが最大の楽しみです。
英進館は、年度の初めに年間スケジュールが一気にわかるのが魅力です。お休みがわかった瞬間に、ライブのチケットを取ります(笑)。
幅広いジャンルの音楽が好きで、ロックやパンクも聞きますし、アイドルも見ます。実は直近でもライブに行く予定があります!
塾の先生は忙しいイメージがあるかもしれませんが、英進館はプライベートも充実させられますよ。
伝わる授業はコミュニケーションから

これから英進館に入社する方に意識してほしいのは、塾の先生は授業をするだけが仕事ではないということです。
授業は自己満足ではなく、生徒にわかってもらうためのもの。「自分が教えたいやり方」ではなく、主体はあくまで「生徒」なのです。
生徒のための授業にするには、絶対にコミュニケーションが必要です。
特に1年目など、授業スキルに自信がない時こそ、生徒と仲良くなることを意識するといいですね。
新人だった頃、「寺師先生の授業がいい」と言ってくれた生徒がいました。ベテランの先生の授業はもちろん上手ですし、誰もがわかりやすいはずなのに、それでも私の授業が好きだと言ってくれたのは、コミュニケーションを大切にしたおかげだと思っています。
嬉しいこともある一方「しんどい」「無理かも」と感じる時もたまにあります。でも「じゃあ次は何をするんだ?」と考えたときに、やっぱり「これしかない」と思うので、私は本当に英進館が好きなんですね。
今英進館で働いている人のなかには、もともと生徒として通っていて、卒業してからアルバイト・社員になった方も多数おられます。
中学生だった教え子が立派な大人に成長して再会したときは驚きましたし、何よりも自らの職業として、英進館を選んでくれたことが嬉しかったです。 「寺師先生がいるから英進館に行きたい」と言っていただけるように、これからも頑張ります!