花まるは学習意欲を育てて力を伸ばす場所/花まる学習会 珠光 悦子
2025/12/10
親子ではないからこそ、子どもの成長を適切にサポートできる。
PROFILE

珠光 悦子
2009年4月 新卒入社
北九州市立大学
花まる学習会
エネルギーをもらえる挨拶で入社を決めた

就職活動では、教育業界に興味があったので、高校の教員になることも視野に入れていました。
学習塾という「成果が求められる環境」で頑張れる人でありたいと考え、民間の学習塾を運営する企業からいくつかの内定をいただきました。
その中で、入社の決め手となったのは、第一印象が良い意味で「衝撃的」だったことです。
説明会で会社を訪問した際、自動ドアが開いた瞬間に、突き抜けるような気持ちのいい『こんにちはー!』という声が飛び込んできました。
建物に一歩足を踏み入れた瞬間、驚きとともに「ここで働きたい!」という気持ちになったことを覚えています。
他社の説明会と比べても、英進館は圧倒的に活気にあふれていました。
社員の方々が本当に生き生きとしていて、「ここなら自分も全力で頑張れる」と確信したんです。
長く勤めている今でも、生徒や保護者様との関わりから日々エネルギーをもらっていて、入社時の印象はずっと変わりません。あの時の直感は間違っていなかったと断言できます。
親ではない「第三者」だからできること
私には小学5年生と1年生の子どもがいて、下の子は花まる学習会に通っています。
実は、自分でわが子に勉強を教えようとすると、非常に苦戦するんです(笑)。 親子の距離はどうしても近くなりすぎてしまうもの。
感情が先走ってしまうと「今は叱るべき?それとも褒めるべき?」「この子のためになるのはどっち?」といった冷静な分析が難しくなってしまうんですよね。
だからこそ、花まるの先生に任せることで、「第三者の視点」から冷静かつ客観的に子どもを観察し、適切な手助けをしてもらえるのが本当にありがたいです。
親子だとつい感情的になってしまう場面でも、先生という頼れる存在がいる。わが子の成長を一緒に見守ってくれる人がいるのは、親としてとても心強いです。
成績の前に、まずは「意欲」を育てたい

花まる学習会の目的は(学習習慣の定着はもちろんですが)何よりもまず「意欲」を育むことです。
小学校以降は、テストや通知表といった「できた・できない」「合っていた・間違っていた」という「結果での」評価が増えてしまいがちです。
だからこそ花まるでは、結果よりもプロセスに光を当てます。「どのように考えてその答えにたどり着いたのか」「こういう風にトライしたんだね」と、結果にかかわらず子どもの思考や努力を言葉にしてフィードバックします。
マルバツだけではない価値観を幼いうちに身につけてほしい。学力は「意欲」がないと伸びていきません。
すべての土台となる「意欲」を育むことこそが、私たちの使命だと考えています。
「知りたい」から始まる問いこそ、学びの本質

この仕事のやりがいを実感するのは、やはり授業が楽しいと思えたとき。特に生徒が熟考してひらめいた瞬間の表情を見たときです。
「それが答えだよ、嬉しいでしょ?」と(心の中で)語りかけながら、素敵な成長の瞬間に立ち会えた喜びを噛み締めています。
これまで印象に残っている生徒の中に、花まるへの異動前に担当していた中学部の生徒がいます。彼は、テストには出ないような質問を毎週のように熱心にしてきました。
授業を聞く中でめばえた「なぜ?」という疑問をそのままにしておきたくない、という純粋な探求心からの質問です。「なるほど!」とすっきりした顔で帰っていく姿を見て、これこそが理想的な学びの在り方だと感じました。
教育は「点」ではなく「線」。卒業後の驚くべき成長
教え子たちが卒業した後に再会すると、予想以上の成長に驚かされることが多々あります。
花まるは小学校低学年の子どもが多いんです。かつて、授業中に走り出したり、「暑い!」と言って服を脱ぎ出したりするような、小学1年生の男の子がいました。
当時は保護者様も心配されていましたが、数年後に再会すると、礼儀正しい小学5年生に成長しており、その劇的な変化に驚かされました。
この経験から、「どんな子でも必ず成長のタイミングが来る」と確信しました。
幼い頃から過度にガミガミ言う必要はなく、周りの大人が子どもの良いところを発見して、寄り添うことが大切だと学んだのです。
また、もう一人忘れられない生徒がいます。初対面の授業中、机の下でスマホを操作していたのを厳しく注意した中学2年生の女子生徒です。
最初の出会いが叱責から始まったので、当時は「怖い先生」と思われていましたし、良い関係とは言えませんでした。
しかし、彼女が高校3年生になり、受験の直前にわざわざ会いに来て将来の目標を話してくれたのです。「あの時、先生のこと怖かったよ」と笑いながら、「でも、先生のおかげで真剣に授業を受けるようになった」と言ってくれました。
「私の声が届いていない」と思っていた時期もありましたが、彼女の中で成長につながる学びがあったのだと実感できました。
立派に成長を遂げた彼女の姿を見て、教育とはその瞬間だけの「点」ではなく、未来へと続く「線」なのだと強く感じましたね。
“親”の立場でも相談できる、温かいチームワーク

英進館で働く中で多くの生徒たちを見てきたので、出産する前は「理想のお母さん」になれると思っていました。
でも実際の子育てでは、自分の未熟さを痛感したり、子どもを叱りすぎて自己嫌悪に陥ったり…。理想とは違う現実に、深く落ち込むことも多かったです。
そんなとき、花まるの職員に相談すると、同僚たちは教師としてではなく「一人の保護者仲間」として相談に乗ってくれます。
「大丈夫ですよ、同じように悩んでいる人は他にもいますよ」「十分頑張ってるじゃないですか」といった温かい言葉をもらうと、まるでカウンセリングを受けているような安らぎを感じます。
「お子さんのことをたくさん褒めてあげてください!」と言われたときは、私も保護者様に同じことを言っているな…と思いました。
子育て中の社員が多いこともあり、仕事だけでなく子育てでも助け合える。そんな温かい環境に感謝しています。
保護者様が前向きになれるサポートを
今後も保護者面談などを通じて、子育ての悩みを持つ親御さんの心を少しでも軽くしたい。「もっと褒めてあげようかな」と前向きな気持ちになってもらえるよう、実例を交えながら私の経験を伝えていきたいです。
そして、子どもが自分自身を認められるようになるきっかけを、保護者の方との関わりの中で提供し続けていきたいと考えています。
数年で300冊以上のマンガを読んでいます!

最近は、マンガを読むことにハマっています。この2~3年で紙で300冊、電子書籍で150冊以上は読んでいますね(笑)。
少年誌が好きで、上の子と一緒に楽しんでいます。「あのシーン良かったよね」と子どもと共通の話題で盛り上がったり、アニメ化されると家族みんなで見たり。
マンガは家族だけでなく、生徒との共通の話題にもなるんです。他にも人気のYouTubeの話をすることもありますよ。
常に子どもたちのトレンドをキャッチして、一緒に楽しく語れる先生でありたいですね。
人の成長を喜び合えるあなたと働きたい
英進館で活躍できるのは、「子どもが好き」「人が好き」な人です。
一方的に教えるのではなく、会話ややり取りを通して相手の「やる気」を引き出すこと。そして、保護者様に安心感を与え、前向きになれるよう背中を押してあげること。
そういった関わりを楽しめる人が向いています。
教育という仕事の根底にあるのは、「関わった相手に幸せになってほしい」という願いです。その想いは、必ず生徒や保護者に伝わります。人の成長を自分の喜びとして感じられる方、ぜひ私たちと一緒に、子どもたちの未来を支えていきましょう。






