小さな変化を見逃さない、それが私のやりがい/社会教師 岡田 良香

2025/10/29

昨日より少し頑張れた。
そんな子どもたちの姿が何よりの喜び。

PROFILE

小さな変化を見逃さない、それが私のやりがい/社会教師 岡田 良香

岡田 良香

2022年4月 新卒入社

立命館大学出身
社会科教師

小さなきっかけから始まった、教育の道

私は関西出身で、就職活動の際に地元を離れて挑戦してみたいと考えました。母の実家が福岡だったこともあり、「少しでも親しみのある土地で働きたい」と思い、福岡を就職候補地に選びました。
いとこが英進館に通っていたこともあり、以前から名前は知っていました。みずほPayPayドーム福岡で英進館の広告を見かけて、「大きな広告を出せるくらい、知名度の高い、安定している企業なんだ」と感じたことがきっかけです。

私自身も小学生の頃から塾に通い、勉強を通じて新しい知識を得ることが楽しかったです。先生や友達にも恵まれていたため、学校よりも塾が好きだった思い出があります。こうした経験から、自然と教育に関わる仕事に魅力を感じるようになりました。

さらに、私の就職活動時期はコロナ禍と重なっていたため、「この時代に強い会社とは何か」を深く考えました。その結果、大切なのは“人”の力だと強く感じました。人の成長を支える教育業界であれば、社会にも貢献しながら長く働くことができると考え、英進館を志望しました。
社長の「人は人によってしか動かされない」という言葉には強い共感を覚え、この会社で働きたい気持ちがさらに高まりました。

ハードだけど充実!夏期講習で感じた成長の手応え

入社前、採用担当の方が仕事内容や勤務の流れを丁寧に説明してくださったおかげで、入社後に「想像と違った」と感じることはほとんどありませんでした。
ただ、最初の夏期講習は正直とても驚きました。朝から夜まで授業と準備が続く日が多く、体力的には想像以上に大変でした。2日勤務したら1日はお休みがありますが、それでも初めての夏は「こんなに全力で駆け抜けるんだ」と実感しました。

今では何度も夏を経験して慣れてきましたが、毎年新鮮な気持ちで取り組んでいます。夏期講習が終わる頃には「マラソンを走り切った」ような達成感がありますし、子どもたちの成長をダイレクトに感じることができるのが大きなやりがいです。

普段担当している学年の授業は少しずつ自然体でできるようになりましたが、初めて受け持つクラスや、久しぶりに教える学年の授業では今でもやはり緊張します。子どもたちの反応を見ながら、「どう伝えればいいかな」「ここはもう一度説明しよう」と工夫しながら進めています。

先輩に支えられながら見つけた、私らしい関わり方

入社して一番大変だったのは、生徒の名前を覚えることでした。私が勤務している大橋校には約600名の生徒が在籍していて、顔と名前を一致させるのは本当に難しかったです。

また、最初は生徒や保護者との面談もうまくできず、何を話せばいいのか悩むことが多くありました。そんなとき、周りの先輩方がとても親身に教えてくださり、「こういう時はこう伝えるといいよ」「この話題から話すとスムーズだよ」といった具体的なアドバイスをたくさんもらいました。
質問ばかりして「もう少し自分で考えてみて」と言われることもありましたが(笑)、丁寧にサポートしてくれる環境のおかげで、少しずつ自信が持てるようになりました。

今でも新しい業務や初めての場面では迷うこともありますが、「分からないことは素直に聞く」姿勢を大事にしています。大橋校の職員は約10名と、生徒数に対して多い方ではありませんが、その分チームワークが良く、気軽に相談できる先輩がいるのでとても心強いです。すぐに問題を解決できる環境があるからこそ、壁を乗り越えながら成長できていると実感しています。

日々の小さな成長がやりがいにつながる

やりがいを感じる瞬間は本当にたくさんあります。特に印象に残るのは、やはり子どもたちが志望校に合格したときです。努力の結果に喜びあふれる姿を見ると、この仕事ができて本当に良かったと心から思います。ただ、そのような大きな節目は年に一度なので、日常の小さな成長にも多くのやりがいがあります。

たとえば、今まで解けなかった問題が解けるようになったときや、宿題に苦手意識があった子が少しずつ挑戦できるようになったとき。その子なりの成長を見つけて「よく頑張ったね」と声をかけると、とても誇らしげに笑ってくれます。そんな姿を見ると、私も子どもたちの成長を実感し、やりがいを感じます。

私は新卒からずっと大橋校に勤務しています。小学2・3年生時から通ってくれている子どもたちが、学年を重ねて4年生、5年生、6年生と成長していく様子には毎年感動します。

社会の授業は5年生から始まるため、低学年の時期は国語も担当しています。低学年で国語を教えた子に、5年生になって社会を教えるようになったときは、「あの子たちがこんなに成長したんだ」と胸が熱くなります。

なんだか、近所のお姉さんのような気持ちになります(笑)。親ほど近くはないけれど、長くそばで成長を見守ってきた親戚のような存在というか…。子どもたちの背の伸びや表情の変化など、小さな変化に気づくたびに、この仕事のやりがいを改めて感じます。

生徒との絆が、私の原動力

印象に残っている生徒はたくさんいますが、特に思い出深いのは、小学3年生からずっと担当している女の子です。国語や社会などいろいろな授業で関わってきて、今は6年生になりました。長い時間を一緒に過ごした分、成長を間近で見てこられたことが本当にうれしいです。

6年生になると、大橋校に残る子もいれば、春日本館や天神本館などの上位クラスに移る子もいます。その子も夏に「次のステップへ進むかどうか」を悩みました。本人も春日や天神に行くのが自分のためだと分かっていたのですが、「岡田先生と離れたくない」と話してくれ、私も胸がいっぱいになりました。成長のためには送り出すべきだと分かっていながら、過去の思い出が一気によみがえり、二人で涙を流しながら話したことを今でも覚えています。

その子が小さい頃から努力してきた姿を知っている分、とても誇りに思います。受験はこれからですが、今まで本当に頑張ってきたことを知っているので、きっと大丈夫だと信じ、全力で応援しています。

この仕事を通して、生徒たちとの素敵なエピソードにたくさん出会えます。もちろん大変なこともありますが、「あの子がこんな言葉をくれたな」「みんなが頑張っているから自分も頑張ろう」と感じる瞬間が、私の一番の原動力です。

子どもたちが“笑顔で来て、笑顔で帰る”ために

仕事をする上で一番意識しているのは、子どもたちに「笑顔で来て、笑顔で帰ってもらう」ことです。私が主に担当しているのは、小学校低学年や中学受験をしないクラスの子どもたちです。そういった子にとっては、勉強がハードルに感じることも少なくありません。だからこそ、「英進館に来るのは楽しい」と思ってもらえる授業や雰囲気づくりを心がけています。

もちろん、楽しいだけではなく、時には伝えなければならないこともあります。受験クラスの子には厳しく指導することもあるし、宿題をしてこなかった子には「大変なのは分かるけど、ゼロは良くないよ」とたしなめることもあります。
しかし、できない理由を一方的に責めるのではなく、「どうしたら取り組みやすくなるか」を一緒に考えます。たとえば、テキストに付箋を貼って分かりやすくしたり、ご家庭にも「ここだけでも進めてもらえると助かります」とお願いしたりします。子どもが少しでも勉強しやすくなるよう、環境づくりも意識しています。

また、思ったように伝わらなかったときは、自分の伝え方や関わり方を振り返るようにしています。子どもたちは一人ひとり個性が違うので、同じやり方が通じるとは限りません。「どうしたらこの子に響くだろう?」と試行錯誤しながら接することを大切にしています。

午前中をうまく使って、仕事も家庭も楽しむ

プライベートでは、のんびり過ごすことが多いです。もともとインドア派なので、家でゴロゴロしたり、ゆっくりした時間を大切にしています。
仕事が午後から始まる日が多いため、午前中の時間は自由に使えます。平日の午前に病院や買い物に行けるのは、昼から勤務という働き方の良さだと感じています。

朝もギリギリまで寝ることはできますが、「それではもったいない」と思って、7時か8時ごろには起きるようにしています。家事をしたり、最近はパン作りにもハマっていて、ベーグルを作って焼いたりしています。こうした時間があることで、仕事以外にも楽しみができ、良いリフレッシュになっています。

結婚してからは、夫との時間もバランスよく大切にするようになりました。夫は朝から仕事で、私は夜22時まで勤務のため、生活リズムは少しずれています。それでも、晩ご飯を一緒に食べるために待っていてくれるので、とてもありがたいです。半年ほど前に結婚したばかりなので「今だけ」かもしれませんが(笑)、そんな気遣いにはいつも支えられています。

仕事と家庭を両立するために大切だと感じるのは、お互いにきちんと話し合うことです。予定や気持ちをしっかり共有し合えば、無理なく続けていける関係が築けると思っています。

生徒から頼られる先生を目指して

これからの目標は「生徒から頼られる存在になること」です。入社して数年が経ち、日々の授業や業務には慣れてきましたが、まだ自分には足りないところも多いと感じています。
これまでは、目の前のことに一生懸命で無我夢中でしたが、最近は「どんな先生になりたいか」も考えるようになりました。

身近に尊敬できる先輩がたくさんいて、その姿を見るたびに「いつかあんな風になりたいな」と思います。特に、受験クラスの主任の先生はとても信頼されていて、授業だけでなく日々の関わりも丁寧で、子どもたちが自然と心を開いています。その姿を見て、「こういう先生になりたい」となおさら思うようになりました。

私自身は、まだ十分に自信があるとは言えませんが、「話しかけやすい先生」「相談しやすい先生」でいたいです。勉強のことに限らず、学校や家庭の悩みなども気軽に話せる存在になれたらいいなと考えています。

温かい職場でやりがいを感じる日々

塾の教師は、子どもたちの笑顔や、一生懸命頑張る姿に支えられる、やりがいのある仕事です。生徒たちが目の前で努力する姿を見ると、「自分ももっと頑張ろう」と思える瞬間がたくさんあります。
子どもが好きな方や、人の成長をそばで応援したい方には、英進館はぴったりの職場だと思います。

また、一緒に働く先輩職員の方々もとても温かく、分からないことがあればすぐに相談できる環境があります。「この会社に入ってよかった」と思う場面も多く、職員同士の距離も近いため、互いに支えあいながら全力で仕事に取り組めるのが魅力です。

英進館は、全力で頑張りたい人や、誰かの笑顔のために努力できる人にとってきっと楽しく、充実した職場になるはずです。


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