失敗は宝物/教室長・社会教師 齋藤 慶典

2024/11/13

生徒にも職員にも、英進館を好きになってほしい。
相手に興味を持って、コミュニケーションをとることが大事。
 

PROFILE

失敗は宝物/教室長・社会教師 齋藤 慶典

齋藤 慶典

2010年4月新卒入社

社会科教師 教室長

英進館の恩師との思い出が蘇り入社を決意

私は英進館の卒館生です。中学時代に、地元福岡の笹丘校に通っていました。

英進館で中高生時代を過ごす中で、いつも一生懸命に向き合ってくれた先生方はかけがえのない恩師になりました。
特に、当時笹丘校の教室長だった宮園先生(現取締役中学部長)の「どのような結果になっても努力することには価値がある」という熱い言葉は、目標を持てずに悩んでいた思春期の私の心を強く揺さぶってくれましたね。
 
宮園取締役とのツーショット


英進館に就職したきっかけは、大手就活サイトの合同説明会で英進館のブースを見つけたことです。
その瞬間に中高生時代の記憶が蘇り、「英進館で教師として働きたい」と直感的にピンときました!

就職活動では教育業界に絞っていなかったのですが、「人の想いと接しながら感動できる仕事がしたい」という気持ちが大きかったです。
私には志望校を目指す生徒たちと並走していく学習塾の仕事が合っているのではないかと考え、英進館に入社しました。

入社当初は教師として授業をする自信がなかった

私は社会科教師として集団授業をしていますが、最初は大勢の生徒の前で教える自信がありませんでした。

入社当初は個別指導か東進衛生予備校のスタッフを希望していたのですが、当時の新卒研修で「模擬授業をやってみよう」というテーマでチャレンジしたことから人生が変わりました。
筒井社長から、「齋藤くんは教師をやった方がいいよ!向いているよ!」と背中を押していただいたんです。
不安もありましたが、「社会科の先生として頑張ってみようかな」と教師の世界に飛び込みました。

いざ飛び込んではみたものの、最初のうちは生徒を惹きつける授業ができず大苦戦しました。
特に初年度はプレッシャーに悩まされ、私の授業中に生徒全員が寝ている夢にうなされることもありましたよ(笑)。

先輩方の授業を見学させてもらううちに、今の自分に一番欠けているのは「自信」だと気付きました。
そして、自分に自信をつけるためには、「教える立場として自分もちゃんと勉強してないとダメだな」と痛感しました。そこで、一念発起して働きながら勉強し直しました。
今も生徒たちにキャリア教育について話す時は、自分が遠回りした経験を踏まえて「学ぶことの大切さ」を伝えています。自分の経験も強みとして活かしていきたいですね。

最初はたくさん失敗して悩みましたが、心の支えになっていたのは、初年度でも数人の生徒から「齋藤先生の授業が一番好きです!」「丁寧に一生懸命教えてくれます」と言ってもらえたことです。
当時の先輩にも救われましたね。一見豪快に見えるのですが、生徒一人ひとりに細やかな声かけをされる方でした。
年度末にはご飯に連れて行ってもらって、どうしたらさらに生徒に満足してもらえるかを語り合う時間も楽しかったです。

生徒一人ひとりに興味を持って声をかけることが大切

英進館齋藤先生のインタビュー風景
現在、とある教室の責任者(教室長)になって3年が経ちました。
教室長としてやりがいを感じる瞬間は、生徒や保護者様に感謝された時です。ほかの何ものにも代え難い嬉しさを強く感じます。

特に多感な時期を迎えた中学生の生徒たちとは、じっくり信頼関係を築いていく必要があります。
毎月のように新しい生徒を迎え入れる英進館においては、生徒一人ひとりへの声かけがとても大切なのです。

コミュニケーションをとりやすいように、私たちの教室では生徒に毎日「振り返りシート」を書いてもらっています。
はじめは空欄で提出していた生徒も、しばらく経つと心を開き始め、学校の話題や日常のささいな出来事を私たちに教えてくれるようになります。「今日はカレーを食べた」とかね(笑)。
生徒が質問したり、ちょっとした雑談で話しかけてくるようになると嬉しいですね。

私は、人間関係はお互いを映し出す鏡のようなものだと考えています。自分が相手に興味を持たないと、信頼関係は築けません。
「この子は何を考えているのかわからないな、話しかけにくいな」と思ってしまうと、相手も壁を感じてしまうんですね。
我々教師が全力で向き合うと、生徒たちも素直に惜しみなく精一杯の感謝を返してくれます。生徒からアクションが返ってくると嬉しいですし、「ありがとう」の言葉をもらったときは月並みですけど最高に幸せです!

余談ですが、卒館時には寄せ書きを書いてくれる生徒たちもいます。もらった時も、今見ても感動します。

受験は生徒がどれだけ変われたかが大事

英進館齋藤先生の授業風景
一年を通して一番感動する瞬間。それは、3月の合格発表です。

教師としては、一生懸命向き合ってきた生徒が第一志望に合格してくれたら飛び上がるほど嬉しいです。
しかし、受験では残念ながら不合格になってしまう生徒も必ず存在します。生徒には「入試に向かって頑張った気持ちとプロセスが大事なんだよ」と伝えています。
どの学校に進学しても、これからも自分の人生に向かって一生懸命歩んでいくことが大事ですよね。

合否はもちろん重要ですが、私たちの声かけで一人ひとりがどれだけ変われたかも同じくらい大切です。
私自身、今この仕事をしているのも、自らが中3の時に英進館で成長できたからです。
人生の節目となるポイントで、自ら誠心誠意生徒に向き合っていくこと。私たちはそれを大切にしています。

実際に、第一志望の高校に行けなかったとしても、悔しい気持ちを持ち続けて大学受験や就職活動でリベンジした教え子をたくさん知っています。
高校入試で第一志望高不合格だったある生徒は、「齋藤先生!志望大学に合格したよ!」とわざわざ電話をかけてきてくれました。そして、その教え子は、大学生アルバイトとし今英進館で働いているんですよ。

私だけでなく、その校舎で世話になった職員を見て「英進館が好きだ」と感じたからこそ卒館後もわざわざ連絡をくれたのだと思い、本当に嬉しかったですね。

英進館の生徒たちには、それぞれの教室で学んだ「努力するプロセスの大切さ」を、就活やその後の人生にもつなげてもらいたいです。
私にとって、英進館の恩師の方々がそうであったように、私たちが生徒たちにとっての「奮い立たせてくれる存在」でいられたら幸せなことです。
この想いが英進館全体に広がって、職員一人ひとりも同じように考えていてくれたら嬉しいですね。

生徒にも職員にも英進館を好きになってほしい

英進館齋藤先生と岩﨑先生
教室長としては、生徒対と同じように、一人ひとりの職員としっかりコミュニケーションをとることが大切だと考えています。

ミーティングでは全員で輪になって、「今はこういう時期だから生徒がこうなるように声をかけていこうね」と一人ひとりに確認をしていきます。
声かけの内容が生徒や保護者様へのホスピタリティの向上にもつながるので、その時々の背景を各自できちんと落とし込めるようなアドバイスとなるように心がけています。

教室長として常に思っているのは、生徒にも職員にも「英進館を好きになってほしい」ということです。
職員が英進館を好きでないと、子どもたちも英進館を好きになれないと思うんです。職員にも、英進館のいいところをたくさん見せられるように頑張ってきたつもりです。

教室の明るい雰囲気を保つのも大事ですね。働きやすさがあってこそ、生徒の前でも笑顔でいられます。
お互いに「休みの日は何したと?」と積極的に声をかけたり、時には冗談を言い合ったり。休みの希望にも、できるだけ対応できるように配慮しています。

時には、職員が「この仕事に向いてないのかな?」と落ち込んでしまうこともあります。
何かのきっかけでつらいと思ってしまうのは、自分にもよくわかります。
それでも、生徒の人生がかかっている以上、英進館の職員は本気の集団であってほしいですし、ネガティブな態度でこの仕事をしてほしくないですね。

職員には「自分はこの校舎の中で一番の人気教師になるんだ」という強い気持ちを持ってほしい。
人気教師・人気職員になれる可能性は、経験年数に関係なく誰もが等しく持っているので、ぜひ生徒とたくさんコミュニケーションをとってもらいたいです。

生徒も教師のことをしっかり見てくれている

英進館では、生徒の「心の見える化」を図る満足度向上プロジェクトが発足しています。
学習塾は学校ではないので、満足度が低ければ、残念ですが生徒は退塾してしまいます。
私が教室長になってからは、私たちの教室は退塾人数が全教室で最も少ない「ベスト教場」を維持し続けています。

私たちの教室では、「絶対に誰からも声をかけられずに帰すことがないようにしよう」と決めています。あいさつだけでなく、必ず雑談をするんです。

生徒に書いてもらう「振り返りシート」には、教師が一人ひとりに手書きで返信を書いています。小学校時代に先生にコメントを書いてもらって嬉しかったあのイメージですね。
日常生活や学校生活の話題は、生徒への声かけのきっかけになります。さらに、生徒が質問に来てくれるように促すことで、コミュニケーションの時間を増やしています。

プロジェクトの一環として行っている授業アンケートでは、生徒の声が聞こえてきます。
「先生に言われて嬉しかったことは?」という項目では、私以上にほかの職員の名前がたくさん書かれていて嬉しかったですね。生徒の声は、それぞれの教師にも伝えています。

私たちが考えている以上に、生徒は教師のことをしっかりと見ています。
だからこそ、私たちも生徒一人ひとりに興味を持ってしっかり向き合いたいんです。

「失敗は宝物」英進館には包み込める先輩がいる

英進館齋藤先生の画像
英進館に入社したら、どんどんチャレンジして、成功も失敗も重ねて、たくさんのことを学んでほしいです!

英進館は経験や役職に関係なく、面倒見のよい人が多いと感じます。
子どもたちの表情から考えていることが想像できるように、後輩や同僚が不安を抱えていることにも気付きます。
英進館には失敗を受け止め、包み込める先輩たちがたくさんいます。誰もが、多くの失敗を重ねてきたから気持ちがよくわかるんです。

英進館では、新入社員がいきなり「一人でやってみて」と放り出されることはないので、安心して先輩を頼ってください。
仕事をしている時に「自分は人に迷惑をかけている」なんて思わなくていいんですよ。

私は「上手く授業をする自信がないな」と不安な気持ちを抱えつつ教師にチャレンジしました。
最初は苦戦もしましたが、それでも今「この仕事を続けてよかったな」「本当に幸せだな」と心の底から思っています。
あの時の筒井社長の一言があったから、今の私がいるのです。人生のターニングポイントは、いつどこでやってくるかわからないものです。

学生時代の模擬試験だって、まずは受けてみないと自分の課題に気付けなかったですよね?
仕事も同じで、やってみることで「自分はここが足りていないな」とわかり、課題を補強していくうちに少しずつできるようになっていきます。
勉強も失敗したら次は意識するように、仕事も一つひとつの積み重ねが重要です。

3月の合格発表で「やっててよかった!」と感動する瞬間を迎えるには、失敗を恐れずに立ち向かうことが大切です。
前向きにチャレンジするには、何よりも「失敗は宝物」と思ってアクションを起こすことが大事なんです!

英進館も一つの企業。幅広い職種に目を向けてほしい

就活生の皆さんに一言。英進館にはさまざまな職種があることをぜひ知っていただきたいです。
英進館の仕事は、人前で話す集団授業の教師だけではありません。
個別指導や東進のスタッフ、教材作成、受付、SEなど、たくさんの「縁の下の力持ち」がいて一つの企業が成り立っています。

さまざまな職種があるので、入社後も多種多様な仕事に携わるチャンスがあります。
私自身は、今後人事に携わってみたい気持ちがありますね。教室長として若手社員と働いた経験を大学生に伝えたり、採用に携わる機会があればいいなと考えています。
英進館のよさを、まだ英進館を知らない方にも広めていきたいですね。

英進館では、アルバイト・正社員問わず、卒館生もたくさん働いています。
「やっぱり英進館が好きだな」と思ったら、ぜひ来てください!
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