現場の声は大切なヒント/社内SE対談 田中天也・野村公範

2024/02/16

社内SEの仕事は、現場とのコミュニケーションが大切
先生方や同期の顔を思い浮かべながら、より使いやすいツールを作りたい
 

PROFILE

現場の声は大切なヒント/社内SE対談 田中天也・野村公範

田中 天也

2024年4月新卒入社予定

福岡工業大学大学院
社内SE

現場の声は大切なヒント/社内SE対談 田中天也・野村公範

野村 公範

2018年中途入社

北九州市立大学出身
前職:ITベンダー
社内SE

英進館でのアルバイトをきっかけに社内SEとして就職

英進館社内SE田中さん
田中さん:
英進館への入社を決めたきっかけは、学生時代に取り組んでいたプログラミング教室でのアルバイトです。

大学2年生の頃から約4年半、英進館で小学生の子どもたちにプログラミングを教えていました。
そして、アルバイトをきっかけに教育業界に興味を持ち始めました。

プログラミング教室でお世話になっていた、システム部門の社員の方に声をかけていただき、学生向けのインターンシップに参加しました。
インターンシップでは得意分野のITと興味のある教育分野が結びつき、「英進館で働きたい」と考えるようになりました。

2024年度から新卒採用を開始した社内SEとして、内定をいただきました。
現在は、アルバイトとして英進館の社内SEの業務に携わっています。

得意分野のITスキルから教育にアプローチしたい

田中さん:
就職活動で難しかったことは、さまざまな業界がある中で「自分のやりたい仕事」を見つけることでした。

大学院では情報工学を専攻しており、就職活動では英進館のほかにも独立系Sler、クラウド系企業、自社開発系企業などのIT業界を中心に関心を持っていました。

就活中は各企業の選考に進みながら、「自分は本当にこの仕事をやりたいのかな?」「興味のある分野に携われるのかな?」という葛藤が常にありましたね。

現在はIT企業でなくても社内SEを募集する会社が増えているので、情報系の就活生も業界を問わずにスキルを活かせる企業を探せるようになりました。

それでも、幅広い事業を扱う企業の場合は、入社後の配属先によっては自分の興味のある分野に携われない可能性があります。
私は、学習塾を運営する英進館であれば確実に教育と向き合えると思い、入社を決意しました。

また、選考試験で筒井社長とお話できたことも入社の決め手でしたね。

私が受けたIT業界の企業では、説明会から最終選考までオンラインで完結するケースがほとんどでしたが、英進館は最終選考で社長と直接お話する機会がありました。
英進館には生徒としてもアルバイトとしても長年関わってきましたが、筒井社長と一対一でお話をするのは初めてでした。

最終面接では、英進館のシステム部門で求められる役割や展望をお話いただきました。
さらに、業務内容だけでなく私の研究分野である生成AIの話題にも興味を持って聞いてくださり、とても嬉しかったです。
私の中で、英進館で働きたい気持ちとともに「筒井社長のもとで働きたい」という熱意が湧き上がってきました。

長年のSE経験を活かして後輩をサポートしたい

英進館社内SE野村さん
野村さん:
2018年に英進館の社内SEとして中途入社しました。
前職では、システムやソフトフェアの開発・販売を担うITベンダーに10年以上勤めていました。

大学では文系学部出身ですが、当時からパソコンに興味があり、未経験でITベンダーに入社して一から知識とスキルを学びました。

ITに関する知識がゼロの状態で飛び込んだので、社会人1年目は特に大変でしたね。
英進館に転職後も、社内SEの仕事に慣れるまでは苦労することもありました。
しかし、その分つまずきやすいポイントもわかるので、後輩の皆さんをサポートできると思っています。

現場の声を取り入れながらブラッシュアップ!

野村さん:
社内SEの主な仕事は、社内におけるITの基幹システム・インフラの管理・構築・運用です。
現在の社内SEのメンバーは、入社予定の田中さんを含めて4名います。

英進館の社内SEとしてまず取り組んでいただくのは、現場で使うツールの作成です。
社内ツールは私たちSEが一方的に作るのではなく、ユーザーである現場の先生や職員の皆さんの意見を反映しながらブラッシュアップしていきます。

よりユーザー目線に立って、現場の皆さんがスムーズに操作できるツールを作ることを目指します。

田中さん:
私は、インターン生として昨年6月から英進館の社内SEの業務に携わっています。
最初は、先生方が授業で使う座席表作成ツールを作りました。

実際に教場の先生方が使うものなので、「ユーザーである先生方がどうやったら使いやすいか?」を考えながらツールとマニュアルを作成します。

具体的には、生徒の名簿からボタン一つで座席表を作れるようにプログラムを組んだり、クラスごとに座席順の設定項目を新設したりしました。

現場で使う社内ツールを作る際は、本部の中だけで考えていてもどうしたら使いやすいのかがわからないものです。
そこで、教場の先生方にアンケートをとり、改善してほしいポイントや使った感想や意見を取り入れながら改良を重ねました。

社内SEの仕事はコミュニケーションが大切

英進館社内SEの仕事風景
田中さん:
大学でプログラミングを学んでいても、実際にものを作るときはどうしても主観的な目線になりやすいものです。
ユーザーの目線に立って社内ツールを作る経験は、とても勉強になりました。

難しさを感じた場面では、たくさんの機能を実装しすぎて、現場から「どこを操作したらいいのかわからない」「シンプルにしてほしい」という意見をいただいたことがありました。

作る側は「機能は多いほど便利だろう」と考えていても、先生方は「忙しい業務の中で簡単に操作したい」と思っていることもあります。

一方で、効率化を求めるだけでなく、現場ではあえて手作業が必要な場面もあります。
例えば、先生が座席表を作る時には生徒に合わせて「ああでもない、こうでもない」と微調整を行う大事なステップがあります。
実際の利用シーンや現場の声を踏まえてツールを作ると、使いやすいツールになるのかと、新鮮な驚きがありました。

野村さん:
田中さんが経験されたように、社内SEは現場とのコミュニケーションがとても大切ですね。

ユーザーの生の声を聞きながらものづくりに携われるのは、ITベンダーでは経験できない、社内SEならではの面白さでもあります。

技術的なスキルだけでなく、コミュニケーションスキルや自分が作ったものに対する相手の意見を受け入れる姿勢も大事です。

時には、自分にとっては「これがベスト!」と自信を持っているツールに対して、現場からさまざまな意見や改善案があがることもあります。
最初のうちは、相手の考えを受け入れることに戸惑う場面もあるかもしれません。

それでも、「現場の声はよりよいツールを作るための最大のヒント」と前向きに捉えることができます。

田中さんは現場の先生方と積極的に会って意見交換をしてくれているので、社内SEの仕事に向いている方だなと感じています。

私自身、実際に現場で教えた経験がないところが一番難しいと思っているポイントです。
田中さんは先生として子どもたちに教えていた経験があるので、うらやましいなと思っていますね。

先輩・後輩を問わず、切磋琢磨しながらともに成長したい

野村さん:
社内SEには、周囲とのコミュニケーションを大切にできる方が向いていると思います。

社内SEはパソコンの前で仕事をする場面が多いですが、自分一人でできることには限界があるものです。

現場とのやりとりだけでなく仕事の習得やシステムの構築にも共通することなのですが、周囲と協力しながら働ける人に入社していただけると嬉しいです。

また、謙虚な気持ちを持って学び続ける姿勢も大切です。
情報技術の分野は、日々進歩を遂げています。「今自分が持っている知識が一年後に通用するか?」と聞かれたら、必ずしもそうではない世界です。

そのため、先輩・後輩関係なく、お互いに切磋琢磨してスキルを高め合っていけるとよいですね。
私自身も、田中さんから最新のIT知識を教えてもらいたいと思っています。
社会人歴や立場に関係なく、よいライバル・同僚として接しながら一緒に成長していきたいです。

もちろん、今自信のある方はそれだけたくさんの努力を重ねられた方だと思います。
それでも、いつかは壁にぶつかる場面が出てくるので、その時に謙虚さを学べるでしょう。

学生時代にIT用語を学んでおくとスムーズ

英進館社内SEの仕事風景
田中さん:
学生目線の質問なのですが、社内SEを目指すなら大学時代に身につけた方がよい知識やスキルはありますか?

野村さん:
スキル面は、入社してからも新たに勉強して習得できるものだと思います。

学生時代にできることを挙げるなら、IT分野の専門用語を覚えておくことをおすすめします。

IT分野の仕事では、英単語のようにさまざまな専門用語が登場します。
大学の文系学部からIT業界に飛び込んだ私も感じたことですが、入社してからわからない専門用語が次々に出てくると精神的にもつらくなってしまうでしょう。

資格の取得は必須ではありませんが、基本情報技術者試験やITパスポート試験などにチャレンジすると勉強しやすいと思います。
英進館に限らず就活や就職後も役立つので、IT分野を学びたい方にはおすすめの資格です。

英進館の教育方針に共感しながら働いている

野村さん:
英進館では、教育理念である「自立した社会人の育成」をもとに、生徒さんは目的意識を持って学ばれています。
英進館に通っている生徒の皆さんは、将来を見据えて準備ができてうらやましいなと思っています。

私自身、今でこそ英進館の社内SEとしてやりがいを持って働いていますが、学生時代には将来への目的意識など考えたこともありませんでした。
大学時代に初めて進路について向き合ったので、とても悩みましたね。

私も田中さんのように小学校時代から英進館に入っていたら、今とは異なる人生を歩んでいたのかもしれないなと思うこともあります。

子どもたちの学習と成長を見守る先生方や一生懸命に学んでいる生徒の皆さんを、私も社内SEとしてバックヤードから支えていきたいです。

田中さん:
私は、小学校から高校時代は生徒として、アルバイトも含めて人生の半分以上を英進館で過ごしました。
先生方は、授業中も授業外の時間も親身に私に向き合ってくださいました。
自分が卒館生であったことも、英進館への入社を決めた理由の一つです。安心感がありますね。

先生方や同期の顔を思い浮かべながら仕事に励みたい

英進館社内SEチーム
田中さん:
入社後は、学生時代からお世話になった英進館の先生方に恩返しをしたいです。
より使いやすい社内ツールやシステムを実現し、現場の役に立てたら嬉しいですね。

また、同期との横のつながりも大切にしたいです。
2024年度の新卒入社では、社内SEの新入社員は私一人です。

同期とは、内定者イベントで積極的に関係を築くようにしています。
入社後に「田中くんが作ったツールは使いやすいね!」と言われたらもちろん嬉しいです。
さらに、距離が近い関係だからこそ言えるシビアな意見ももらえると、よりよいものができるはずです。

教師職や東進、個別指導、花まる学習会など、さまざまな職種の方々とのつながりを活かしながら、みんなで英進館を盛り上げたいなと思っています!


 

人事より|インタビューを終えて

今回は、縁の下の力持ちとして英進館を支える社内SEのお二人にお話を伺いました。

英進館では、2024年度の新卒採用から新たな募集職種として社内SEが加わりました。
現場とコミュニケーションを図りながらより使いやすいツールやシステムを作る社内SEの仕事に、興味を持っていただけたら嬉しいです!

これからも、野村さん、田中さん、そして社内SEチームのご活躍に期待しています!

(英進館人事担当 南)
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