【トップインタビュー】生徒とともに本気で泣き、心の底から喜び合える。 熱い「共感力」こそが、英進館の原動力です。

英進館は、緊急事態に強い会社です。

英進館は創業以来一度も、売上高が前年を下回ったことがありません。この間、バブル崩壊やリーマンショックなど、日本経済を揺るがすほどの危機に何度も直面しましたが、そのたびに結束して必要な対策をすぐさま講じ、乗り切ってきました。43年連続成長中という現在地は、全職員が並外れた危機対応力を発揮してきた成果でもあるのです。

昨年(2020年)から続くコロナ禍においても、すべての授業を最初の緊急事態宣言からわずか1週間でオンライン配信に切り替えるなど、必死の努力を束ねてピンチを乗り越えました。強調したいのは、個別の学習進捗状況をリアルタイムで管理できるシステムやZoomによる自習室など、遠隔でも英進館らしい対面授業の価値を損なわない仕組みを、全員で考えに考え、試行錯誤を重ねた末に確立できたこと。当初は少なくなかった保護者からの不安の声もすぐに消え、新規募集を一時停止したにもかかわらず、夏以降ずっと、生徒数の増加が続いています。

この1年、「みんな本当に頼もしい」と、英進館の“ここ一番”の強さをあらためて実感しています。感染状況はまだまだ予断を許しませんが、今後もよほどのことがない限り対応できそうです。

合格発表日の悔しさが、すべての原点。

英進館の職員が、危機的状況に結束して対処できる理由は何だと思いますか。経営を守りたいから? 合格実績を伸ばしたいから? いずれも正解の一部ではありますが、核心ではありません。有力校の合格者数で二番手三番手の進学塾にダブルスコア以上の差をつけ、さらに年々引き離している実績は、経営的には確かに、英進館最大の強みです。でも、現場の教師はもちろん本部職員にも、「実績が伸びた」「差を広げた」と、無邪気に喜ぶ人は1人もいないでしょう。

受験に絶対はありません。大半の生徒が志望校に合格する一方で、ごく少数ながら、残念な結果になるケースも出てきます。何が何でも、絶対にこの子を合格させる。そのために、時には本気で叱り、成績が少し伸びるたびに生徒の肩を叩いて喜び合った1年。時間を忘れて、生徒の悩みを聞いた日もあったでしょう。居残りの特別補習を買って出たこともあったかもしれません。志望校合格という目標を見据えて努力を重ねた経験は、いずれは生徒の中で、かけがえのない財産になります。でも教師の中で、合格させてあげられなかった悔しさが消えることはありません。悔しさはやがて、生徒の夢に心を重ねる共感力を鍛えながら、教師としてさらなる高みを目指す向上心に変わります。1人の生徒に本気で向き合う共感力を、約600人の教師1人ひとりが備えていること。それが英進館のいちばんの強みであり、英進館を前に進める原動力になっています。

人は、人によってしか動かされない。

私には、英進館の社長になるずっと前のことですが、医師として患者さんに向き合っていた時期があります。医師に求められるのは、常に冷静沈着であること。患者さんの病状の変化に一喜一憂し、動揺を表情に出すようでは医師は務まりません。それとは対照的に、英進館の教師は喜怒哀楽を素直に表現します。入試前の激励会では、感極まって泣き出す教師もいるほどです。つられて生徒も泣き出し、教室中に感激が充満する光景も、毎年繰り返されます。涙は伝染しやすいものとはいえ、お互いの信頼関係がなければ、感情を動かすことはできません。ともに泣き、笑い、本気で自分と向き合ってくれた教師が泣くからこそ、生徒も泣くのです。

英進館では、「感情の共有」を何より重視しています。教科指導はもちろん、事業運営においても同様です。採用面接でも共感力、つまり感情を共有できる人かどうかの見極めが合否を左右する、と言ってもいいでしょう。進学塾の多くが志望者に課している模擬授業を一切行わない理由も、そこに通じます。私たちが会いたいのは、「今、教壇に立てる人」ではなく、「いずれ、英進館の教師になれる人」だからです。教育には何の興味もなく、英進館を受けたのも本音を言えば「なんとなく」だったのに、英進館で生徒にも保護者にも同僚にも信頼されるカリスマ教師になった人はたくさんいます。実は私自身も、そんな教師(今も教壇に立つ現役教師です)の1人です。
教鞭を振るう代表
先を見通しにくい昨今ですが、これからも英進館には、あなたを必要とし、あなたの本気を心待ちにする生徒が必ずいます。もし興味を持たれたら、ぜひコンタクトを。「教育に関することなら何でもやる」という将来の事業構想など、ここではお伝えできなかったテーマについて、あなたともっと話したい。そう思っています。

数学担当教師にして代表取締役社長 筒井 俊英