プロジェクト

学習塾という枠を超えた
教育アプローチ

PROJECT MEMBER

  • 上尾 宏上尾 宏
  • 西山 明西山 明
  • 仲川 泰仲川 泰

このプロジェクトが発足した経緯を教えてください

  • 英進館の理念である、「自立した社会人の育成」というのが根底にあります。受験はゴールではなく、人生の一つの通過点に過ぎません。志望校合格や成績の向上を第一としてはいますが、自然体験や勉強合宿などの英進館でしかできない経験を提供して、生徒たちの自立を促していこうという思いのもと10年前に発足しました。

  • 小学校低学年を中心に、保護者の方は「小さい頃にそういう体験を通して、協力することや我慢することという非認知的な部分を育てていきたい」という思いがありました。

  • 実際に生徒たちの成長を一番感じるのが、小学校低学年の時です。その時期に感動や学ぶ喜びを与え、様々な体験ができる機会を増やしていきたいというのがきっかけで、このプロジェクトが始まりました。

プロジェクト

  • 小学校低学年でいうと、6年前に花まる学習会がスタートしました。小学校1年生~3年生までの生徒が、音読や計算、書写を学習しています。進学塾ではあるのですが、受験生だけではなく、小学校低学年から学ぶことの喜びを知ってもらおうと間口を広げてきました。

  • 生徒の可能性を伸ばしたいというのもありますし、楽しんで興味の赴くままに多くのことに挑戦してもらいたいというのが我々の思うところです。大事なのは総合的な人間力の育成ですからね。

  • そうですね。そういった中で今、具体的な取り組みをやっているのですが、例えばレプトンなんかはそうですよね。

  • はい。今年からレプトンという英語を使ったクラスがスタートしたのですが、英語ができるとコミュニケーションを取る際に武器になりますし、世界が広がるということに繋がります。英語を通じていろいろな人と関わって、異文化交流をする中で積極的になれると考えています。

  • そうですね。そういう意味で英語は非常に重要だと思うのですが、その中で最近、東京インターナショナルスクールが開校されましたね。

    2020年の大学入試改革に伴い、ますます自分の意見を「話して」「書く」能力が求められるようになります。それは、かつての英進館の受験指導では注力してこなかった部分でした。それを補完し強化していこうということで、東京インターナショナルスクールの開校に至りました。40分間の授業のうち15分間は必ず生徒たちに話してもらうなど、スピーキングの強化を図っています。「自立した社会人の育成」という理念のもと、グローバルスキルを身に付け、ネイティブの先生がいる環境の中で英語「を」学ぶのではなく、英語「で」学びます。

プロジェクト

受験から事業を拡大する時に、怖さや不安はありませんでしたか?

  • なかったですね。人手が足りるかの方が不安でした(笑)。努力することの大切さや素晴らしさ、一生懸命に何かに取り組むことによって得られるもの…それが形を変えて様々なプログラムとして存在しているということです。

  • 英進館は、「生徒を第一志望に合格させる」という信念を持ってやってきて、もちろんそれは今後も変わりませんが、教育に求められるものや教育内容は時代と共に変わるため、我々もそれに柔軟に対応する必要があります。基礎的な学力とは別に、アクティブラーニングを通した主体的な学びが世の中に求められるようになるでしょう。他者との交わりや価値観を創造していく学びは、今後ますます重要になっていくでしょうね。

  • ありがたいことに、今までにやってきた受験指導が支持されているからこそ新しいことに挑戦できていると思います。苦し紛れにいろいろなところに手を出すのではなく、受験指導においてきちんと実績として結果を残しているからこそ任せていただけているのではないかなと思います。

    私たちの仕事としては、生徒を志望校に合格させたら終わりですが、次のステップがあると思うんです。「本当にみんなが幸せで、生き生きと活動しているのだろうか。」「せっかく生徒を預かっているのだから、生きていくための力を与えてあげられないか。」そういう思いがありました。

  • 何をするにも、同業他社より先駆けて、正確に、徹底的にやることが大切です。今、若手の意見を取り入れながら、ベテラン、中堅、新人がいい具合に絡み合って動いているのではないかという実感があります。

    今までに10以上のプロジェクトを発足させ、塾以外のところでも我々の認知度が高まってきました。職員もスキルを磨けて、垣根を越えた教育ができるので、職員の成長にもプラスになっています。「失敗しても、前向きな失敗ならいい」。それがやっと今定着してきたという感じです。もちろん何か新しいことに挑戦をする時には失敗するかもしれないというリスクも伴いますが、社内には若い人の意見が反映される風土があります。

かつて受験といえば、詰め込み教育と言われてきた中で、
それと逆行するかのような取り組みにも思えるのですが、いかがでしょう?

  • 実は受験と体験学習は別物ではなく、密に関係しています。理科の問題で出てきた植物が、実際に見たことのあるものだったり、国語の詩の問題で季語を知っていたり…。特に都会育ちの生徒たちは、祖父母の家が都会にあることも多く、日常的に自然と接する機会が多くありません。学びの場に垣根がないからこそ様々な取り組みができるし、職員一同が同じ思いでいるからこそ組織の一体感が生まれ、「自立した社会人の育成」に繋がると考えています。

  • 詰め込み教育は昔から言われてきて、知識に偏りすぎたのではないかという反省もありましたが、教育改革が進んでいる今、福岡県の入試問題は、実は練られた思考力を試す問題が多く、今後ますますそういう傾向が進んでいくでしょう。基礎的な知識は土台となるので外せませんが、今後は中学・高等教育が変わっていくと思うので、我々もそれに対応をしていかなければなりません。

  • 2017年の夏から、キャリア教育の一環として、小学校4年生から高校生までを対象に、「未来設計図」というものを作るようになりました。将来どうなりたいのかを具体的に書いてもらって、その中で自己分析をし、5年先、10年先の未来を具体的にイメージしてもらうという取り組みです。

    それをさらに掘り下げて、自分の嬉しかったこと、悔しかったこと、親に対してすごいと思ったことなどを自分と向き合って書いてもらい、自己肯定感につなげています。自己肯定感をしっかり持っている生徒は、将来大人になった時に自分のやりたいことに突き進むだろうし、仮に大きな挫折をしても「自分は大丈夫」という思いがあるから、乗り越えられると思うんです。

  • そうですね。自分の成長を実感することにもなるでしょうし、大人でも難しい「自分と向き合う」ということを、若いうちから習慣付けておくというのは大事だと思いますね。

今後の受験教育以外のプロジェクトの未来をどう見据えていますか?

  • 一つは、ICTリテラシーが身に付いてきた生徒たちに対し、英進館の主軸となる生授業に加えて電子教材の必要性は感じています。将来、パソコンでの入試という可能性もあるので、そういう状況に生徒たちに慣れてもらう環境づくりを進めていく必要があるでしょうね。

  • もう一つ言えるのは公教育、地域の皆様との連携です。塾はもちろん塾でできる教育を提供するのですが、教育は私たちだけでできるものではありません。今、いろいろな現場からの要請があって、実際に学校の授業を教えるという取り組みがスタートしています。そういう中で地域全体の教育レベル、生徒たちのモチベーション向上、地域の皆様との連携を推進しています。

  • すべての取り組みの中で、やはり「人」が中心にあり、そこに携わる人を育てていくのと同時に、若い力の必要性を感じています。若い人たちの感性が、子どもたちのモチベーションにダイレクトに伝わるし、刺激を与えてくれます。私たちも若い人たちの頑張りに叱咤激励されながら頑張っていく所存でございます(笑)。

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