個別指導

【社員インタビュー】矢野 弥玖/個別指導

2020年新卒入社

私はもう迷わない。積み重ねた経験を、確かな自信に変えたから。

一言でいえば、私は優柔不断。したいことも、着る服も、食べたいものも、すぐには決まらないタイプです。ついつい友人や頼りになる誰かの意見を求めてしまいがち。自信がない性格ゆえか、自分で選び決断することが大の苦手でした。

そんな私ですから、大学生時代のアルバイトも友人の紹介で決めました。英進館にある個別指導のパスカルです。
専攻が文学部国際文化学科だったこともあり、4年間、中学英語と数学をメインで教えていました。漠然と勉強を教えることは好きだと感じていましたが、教師を志す気持ちへと昇華されることはなく、大学3年生の秋、これまた大学の友人たちの流れに乗り、一般企業への就活を始めることとなりました。
当時、志望していたのは航空と金融業界。ありがたいことに内定もいくつかいただいていましたが、なんとなく、「これでいいんだっけ?」という気持ちが拭えなくて。

改めて自分がなりたい姿、やりたいことってなんだろうと考えた時、思い浮かんだのは、学生時代の英進館で生徒と触れ合う自分の姿でした。そうして、英進館の選考に進むことを決めた私ですが、やはり配属希望は最初から個別指導。学生時代4年間を過ごしたパスカルへの思い入れは強かったですね。学生時代から変化したのは、教師として目の前の生徒と向き合うよりも、教場全体を俯瞰して、「全生徒の成長に関わることができたらいいな」と思うようになったことでした。
様々な立場の人と会って話せるのは、英進館でもパスカル担当の特徴だと思います。在籍する生徒は、小学生から高校生までいますし、チューターの大学生との絡みも多いです。保護者の方とも面談でお話しするのはもちろん、同じ教場の教師の方々とも生徒の情報共有のために連携しています。様々な人と関わりながら、全生徒の成長を見守れる。それが、パスカルを選んだ理由でした。接する人が多様な分、たくさんの情報を見聞きできるため、人と人とを結ぶハブの役割も担っています。パンフレットで説明をするよりも、進路に悩む高校生には、現役の大学生チューターから直接話が聞ける方が納得感もありますし、何よりモチベーションに繋がりますよね。人と人を結び、必要な情報を届けることができるのは、パスカル担当の面白さの一つでもあります。
入社してすぐは、生徒とチューターの相性や科目を見ながら時間割やシフトを組んだり、欠席連絡などの電話対応を中心に、教室運営のいろはを学ぶことから始めました。時には、生徒から「成績が上がらなくて…」と相談を受けることも。必要なのは、生徒がどんな勉強をしているのかをヒアリングして、どう改善すれば良いかを端的に伝えることですが、これがなかなか難しい。

チューター経験が活かせるとはいえ、やはり責任の重さが違います。まだまだ知識も経験も足りていませんし、生徒をじっくり観察する余裕がないせいか、即座に回答できないことが多くて。毎日のように、先輩に答え合わせをしてもらっていました。先輩によく注意されたのは、表情や対応の仕方。「不安が生徒に伝わるから、どんな時でも自信持ってハキハキね。」と。先輩の相談対応を盗み聞きしていると、アドバイスもピンポイントで分かりやすく、納得できる要素が多いことに気づかされます。勉強方法の相談では、科目の中身まで熟知しているからか、指摘が的確で、生徒のやる気が出る言い方をしているんです。チューターさんからの信頼も厚く、指導方法について相談を受けている姿をよく見ます。
早く経験と知識と自信をつけて、追いつきたいけれど、先輩の背中はまだまだ遠いですね。
そんな私にも、試練の時がやってきました。保護者の方との面談です。
生徒の目標を設定し、どのようなカリキュラムを組めば、志望校合格を目指せるのか、成績を見ながら保護者の方と会話します。面談を通して授業方針を確定し、使うテキストから授業進行表までを組み上げるのが、私の仕事です。今まではチューターだったので、完成したカリキュラムをもとに生徒に勉強を教えるだけでしたが、今はそうもいきません。生徒の情報から、達成可能な目標を設定し、そのための道筋を決定する。優柔不断な自分を、脱するべき時が来たのです。

何度か先輩の面談に同行させてもらいましたが、やはり、意思決定が早い上に的確。自分なら悩んで黙ってしまう箇所も、過去の生徒データをもとに素早く埋めていきます。
生徒にとって大事な指針を決める面談を、自分は一人で乗り越えられるのだろうか。そのプレッシャーに耐えかねて、学生時代にアルバイトしていた香椎校の先輩に、電話をしたことがあります。教室長はあの頃と変わらないおおらかさで、「矢野さんなら、きっと大丈夫!まずは失敗してもいいから、経験することが大切だよ。」と背中を押してくれました。
ずっと俯いていた気持ちが、少し晴れた気がして、とりあえずやってみよう!と前向きな気持ちになった私は、在籍中の生徒のカリキュラムを参考に、面談に先んじてカリキュラム(仮)を作っておくことにしました。学年や成績、目標偏差値などを傾向と照らし合わせ、保護者の方から質問が来そうな部分を事前に確認しておいたのです。

事前準備万端で臨んだ、初の単独面談はなんとか無事に終わりました。
面談を乗り越えて、少しだけ自信がついた気がします。香椎の先輩が言っていた「経験が大事」という言葉を、身に沁みて感じました。しかし、心のどこかで「自分が提案したこと、提示した情報は間違っていなかっただろうか?」という思いは依然としてあります。授業の難易度が高かったのではないか、理解度が低いまま授業を進めてしまっていないか、悩みは尽きません。今までの自分なら、不安を誰かに相談するだけだったでしょう。
でも、今は違います。
授業についていけている?授業の進行速度は適正か?と、生徒をよく観察して、必要なら話をすることで、つどカリキュラムの見直しを行なっています。大事なのは、どこで躓いているのかを明確にすること。授業中、どの問題で手が止まっているかを覗き見たりしています。成績だけを見ても、生徒を理解することはできません。実際に生徒の様子を知れば、先輩からいただくアドバイスも的確になりますから。こうして生徒を理解し、知ることこそが、教室運営のプロとしての第一歩なのだと感じます。成績を裏付けるデータ収集をしているようなものですね。
まだまだ、教場の全生徒の成績や授業進捗を把握できているわけではありません。先輩に比べたら、面談で話せる内容にも浅さを感じます。今でもアドバイスや提案は、先輩に確認しながら進めることも多々あります。しかし、こうして生徒や保護者の方と関わる中で蓄積されている経験は、私の中で確かな自信となりつつあります。

私が選択した結果は、成績が示してくれる。生徒からの嬉しい報告が、自分の考えたカリキュラムは間違っていなかったのだと、証明してくれるのです。入社当初、不安でたまらなかった時期を思い出すと、少しずつ自分で選び取れることが増えてきたように思います。昨年、初めて面談した生徒が中学受験を終えました。初めて受験生を担当したその責任と、プレッシャーは凄まじいものでしたが、ともに受験を乗り越えて、志望校合格を果たしてくれました。しかも、嬉しいことに、進学してもパスカルを継続してくれています。人生は選択の連続だとよく言われます。誰かの人生の岐路に関わり、大事な選択肢を提示させてもらえている。この仕事で得る経験は、とても稀有なことのように思えるんです。英進館に入社することを選び取った、あの時の自分にありがとうって言いたいですね。