高等部

【社員インタビュー】多田 未来/東進衛星予備校

2019年新卒入社(3年目)

この仕事をやり抜いた時、私はどう成長しているか。今から楽しみで仕方ない。

昔から、何でもやり切らないと気が済まない子でした。小学校ではバレーボールと駅伝に打ち込み、中学校では吹奏楽部、高校は弓道部と、部活に明け暮れる日々。大学はよさこいサークルに所属し、4年間踊りっぱなしでした。部活やサークルに所属している間は、諦めずにやりきること、そして、何でも新しいことに果敢にチャレンジすること。私の中での鉄則です。ときにつらくて辞めてしまいたいと思うときもあるけれど、自分に負けたくないし、諦めたことを後悔したくないから。私は、「最後まで意地でも諦めない」って決めました。

そんな私が教育業界に興味を持ったのは、ひょんなことからでした。大学一年生のとき、思いがけず取った講義が教職課程の単位だったのです。経済学部に入学したものの、私は根っからの文系。理数系の授業が多く、興味をそそられる授業が少なかったこと、そして、学生時代に学んだことを活かせる仕事に就きたいと漠然と考えていたことが重なり、教職課程を4年間履修することに決めました。それに一度始めたらやり切りたい性分ですから、たまたまの出会いだったとしても、卒業まで続けたいと思ったのがきっかけでした。

あの時、なぜ教職課程にあそこまで積極的になれたのか。学生時代を思い返してみると、一番最初に思い出すのは高校の担任の先生のこと。先生の担当科目は英語。苦手科目でしたが、試験の点数がたとえ悪かったとしても、勉強したその努力を認めてくれるような方でした。また当時家庭の事情で心的ストレスを抱えていた私に心理カウンセラーの方を紹介してくれたこともあります。先生という支えがあったからこそ、どんなに精神的に追い込まれていた時でも「明日の小テストも頑張れよ。」という言葉に背中を押され、学校に通えていたんだと思います。結果、私は高校3年間、皆勤賞。そんな恩師に、どこか憧れていた部分もあったのかもしれません。

しかし、私の理想の先生像は、見事に打ち砕かれることとなったのです。
大学四年生の教育実習で。
私の地元は長崎県・対馬。長崎の大学に進学していたので、教育実習も地元の高校を選びました。数年前まで通っていた母校を懐かしみつつ、学生とともに学び、汗を流す2ヶ月間。楽しみにしていた日々は、すぐに憂鬱な日々に変わりました。授業は聞かない、進まない。指導要領を作っても、受け入れてもらえない。流石の私も、弱音を吐くことが増えましたね。私にとって先生は怖くて逆らえない存在でしたし、学校も楽しんで通う場所でした。でも、今は違うみたい。教育実習を進めるうちに、だんだんと教員になりたいとは思えなくなっている自分がいました。
そんな時でした、英進館の内定が出たのは。
当時の私は、教育業界に就活の軸を絞りつつも、教職と就職の道、どちらか選べないままで大学四年生の夏を迎えていました。理想とかけ離れた教育現場を目の当たりにして、いただいた内定に少しほっとした自分がいたのです。就職活動の中でも、英進館は第一志望。合同企業説明会で、社長の人柄に一目惚れしました。社長というより現役教師の方がイメージとして近い感じがしましたし、「人は人でしか動かされない。」という言葉は、高校時代の恩師がしてくれたことの裏付けのように感じられたから。生徒が通うことを楽しめていない学校よりも、志望校合格という一つの目標に向かって切磋琢磨する生徒を支える学習塾の方が、きっと私に向いている。あの夏、気づけたおかげで、潔く進路を切り替えることができました。
「人は人でしか動かされない。」とは言っても、人の感情や行動に影響を与えることは、とても難しいこと。それは想像していた以上でした。学生と一括りに言っても、誰一人として一様ではありません。普段の声かけ、試験前後のメンタルケア、モチベーション管理。生徒との関わり方は、入社して三年経った今でも迷います。とくに今課題だと感じているのは、生徒との会話を共感で終わらせてしまうこと。

昨年、一年生から担当していた生徒に面談で東進の継続受講を確認したところ、二年生になる前に東進を辞めたいとぽつり呟いたのです。東進に通い続けても学校の成績が上がっていないこと、塾と学校の両立ができていないこと、部活も忙しく日々の時間配分に迷っていること、そして、それでも志望校は諦めたくないこと。彼は、ぽつりぽつりと話をしてくれました。でも、私は先生としてその悩みに即答することができなかったのです。今思えば、先輩に相談するまでもなく、「スケジュールを洗い出して勉強スタイルを見直してみようよ」とか、「集中力が続いてないよね、その原因はなんだろう?」とか言えたはずなのに。一人の人間として、先生として、共感のその先にある言葉をかけることの難しさを痛感した日でした。

結局、彼は三年生になった今でも東進を継続してくれています。先輩のアドバイスに加え、彼を観察していたところ受講中の姿勢の悪さに気づき、「画面を見るだけじゃなくて、頭に入れるために手を動かそうよ。」と指導。それから勉強への向き合い方を二人で何度も見直して、どうすれば塾と学校を両立するために効率よく勉強できるか、一緒に考え抜きました。今も先輩に逐一相談しながらですが、何が彼にとって必要な言葉なのか、探り探り考えて実行する日々です。
私には、登本先生という尊敬している先輩がいます。生徒からも「登本先生に相談したいです。」とご指名が入るくらい絶大なる信頼を寄せられていて、それぞれの迷いや悩みに的確なアプローチで回答してくれる、私にとってはスーパーマンのような人です。言葉選び、生徒のメンタルケア、勉強のスケジュール立て、高校生の言葉から真意を汲み取るさま…どれをとっても、まだまだ私には足りないものだらけ。もう入社して三年目、一年生から見ている生徒の受験が迫る今、自分でも意識しないうちに焦っているのだと思います。そんな私を後ろからそっとサポートしてくれる先輩の背中に追いつくために、今も日々勉強です。

この仕事は経験あってこそ為せる、と思います。今日という日と全く同じ日は来ないから。通っている生徒も、彼らの状態も表情も何もかも違う。だからこそ、一日一日を年輪のように積み重ねていくしかない。決して、ルーティン作業にはしたくないし、常に新しいことの連続であるこの仕事は、大変だけど刺激的でやりがいも大きい。新しい出会いも別れも抱きしめて、前に進んでいけるから。私が英進館での仕事をやり切ったと思えたとき、どんな成長ができているんだろう。今から、楽しみで仕方がありません。